智久
智久
ダイエットアドバイザーの藤田智久です。

 

前回の記事

藤田浩一郎の「リバウンドも挫折もしない糖質制限ダイエット」とは?

では、

糖質制限ダイエット成功のためのメカニカルズムを理解することがダイエット成功の秘訣であることをご紹介しました。

今回は、

「糖質制限がなぜ身体に必要なのか」について解説し、同時に「糖質制限で、どんなよいことがあるのか」も明らかにします。

    • この記事はこんな方にオススメ
      ・ダイエットを実践しているが減量効果が出ていない方
      ・ダイエットだけじゃなく、美容や健康にもこだわりたい方
      ・便秘気味で、お腹ポッコリを気にされている方
      ・美味しいものを我慢せずに痩せたい方
      ・糖質制限でリバウンドや挫折したくない方


多くの人たちが糖質制限ダイエットで、挫折し、リバウンドしてしまう理由が、成功のためのメカニズムを理解しないまま安易に始めてしまうからです.

糖質制限ダイエット成功のためのメカニカルズムを理解するとは具体的には

      • 「糖質制限がなぜ身体に必要なのか」
      • 「糖質制限をすると、どのように脂肪が減っていくのか」
      • 「どうして人は、こんなにも糖質を欲するのか」
      • 「糖質を欲する脳をコントロールするにはどうすればよいのか」
      • 「リバウンドを防ぐには、何に気をつければよいのか」
      • 「糖質制限ダイエットに成功すると、どんなよいことがあるのか」

を理解することです。

これらのメカニズムを正しく理解した上で、糖質制限ダイエットに 取り組めば、藤田先生の様に2度とリバウンドせず、内臓脂肪を落とし、健康な身体と若々しい外見を築くことができるというのです。

 

今回は、「糖質制限がなぜ身体に必要なのかとどんなよいことがあるのか」について理解を深めましょう。

糖質制限が必要な理由は複数あります。

一つ一つについてみていきましょう

糖質は50代になったら、もう必要ない

糖質制限に向いている人、向かない人

糖質制限ダイエットが話題になって、久しくなりましたが、効果が大きい一方、「健康を害する」と危険性を訴える声もあとを絶たないのが実際のところです。

実は、糖質制限は向いている人と、向かない人がいるからです。

向いていない人

糖質制限をやらないほうがよいのは、30代までのふだんの活動が活発な人です。

糖質制限ダイエットがどんなに魅力的に思えても、若い世代の人が糖質を著しく控えてしまうのには、危険がともないます。

30代までの身体は、エネルギー源として多くの糖質を必要としているからです。

向いている人

でも、人の身体は更年期を境に大きく変わります。

性ホルモンの分泌が減ることが一因ですが、生殖の能力を失い (男性の場合は、努力しだいで長引かせることもできますが)、長寿のための身体へと移っていきます。

この更年期を過ぎたら、身体は糖質を多く必要としなくなります。

糖質の摂取量を減らすことのメリット

糖質の摂取量を減らすことで、よいこともたくさん起こります。

      • 第一に、遺伝的に決まっているベストの体重まで、体脂肪がスルスルと減っていきます。
      • 血糖値のコントロールも行いやすく、大病もしにくくなります。
      • 結果、ベスト体重という軽やかな身体で人生を楽しめるようになるでしょう。

 

更年期のやってくる時期は個人差がありますが、だいたい50歳前後のそれぞれ5年間となる45~55歳の間です。

ですから、45歳を過ぎたら、糖質の摂取を控えることです。

40代前半はその準備期間と考えるとよいと思います。

 

智久
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ポイント

・30代までのふだんの活動が活発な人は糖質制限をやらない方が良い

・45歳を過ぎたら、糖質はそれほど必要ないので摂取を控えたほうがよい

 

人の身体はハイブリッドエンジンで動く

なぜ、更年期以降は、身体が多くの糖質を必要としなくなるのでしょうか。

答えは、私たちの身体が「解糖系」と「ミトコンドリア系」という2つのエネルギー生成系で動いていることにあります。

エネルギー生成系とはわかりやすくいえば、エンジンのことです。

 

人の身体は異なる2つのエンジンが連動して働くハイブリッドエンジンを搭載している、とも考えられます。

 

解糖エンジンとは

解糖エンジンは、細胞のなかの 「細胞質」と呼ばれるところにあります。

解糖エンジンの最大の特徴は、瞬発力です

若い人の活発な動きは瞬発性に支えられています。

生殖能力においても解糖系のエネルギーが大いに活躍します。

ですから、幼少期から生殖期の若い身体では、エネルギー源としてブドウ糖が十分に必要です。

 

ミトコンドリアエンジンとは

一方、ミトコンドリアとは、細胞のなかにある小器官のことです。

ここでは、私たちが日々摂取している栄養素と酸素を使って、たった1つのブドウ糖をスターターとして38ものATP(エネルギー)を産生します。

解糖エンジンではブドウ糖1つからエネルギー産生量は2なので、ミトコンドリアエンジンは、解糖エンジンのなんと19倍ものエネルギー産生量を持つのです。

しかも、ミトコンドリアは、1つの細胞のなかに数百から数千個も存在しています。

そのすべてのミトコンドリアがしっかり働けば、わずかなブドウ糖で持続的に大量のエネルギーを生み出すことができます

わずかな燃料で大量のエネルギーをつくり出せる、非常に効率のよいエンジン。

まさに ミトコンドリアエンジンは「省エネ型のエンジン」 です。

 

更年期を過ぎたらミトコンドリアをメインに

たとえるならば、解糖エンジンをスポーツカーとすると、ミトコンドリアエンジンは電気自動車です。

両者はどちらも年齢に関係なく働きますが、人の体質は更年期を境に変わります。

 

中高年の身体では、瞬発力のある動きが減る半面、持久力のある動きが重要となります。

スポーツカーで動く元気はないけれども、電気自動車で安全運転をすれば身体も思考も無理なく活動的に働く、と考えるとわかりやすいでしょう。

 

だからこそ、更年期を過ぎたら私たちは、ミトコンドリアをメインに働かせたいのです。

 

 

智久
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ポイント

中高年になったら、スポーツカー「解糖系」から.電気自動車「ミトコンドリア系」にエンジンに切り替える必要がある。

参考記事:人間のエネルギー源は解糖系からミトコンドリア系へ移行するとは?

 

糖質は30代まで大事なエネルギー源

若い世代の人が糖質制限を熱心に行い、ブドウ糖の摂取量を著しく減らしてしまうと、どうなるでしょうか。

ミトコンドリアエンジンは動いているのでエネルギーは産生できるにしても、若い人特有の瞬発力が失われ、疲れやすくなるでしょう。

 ですから、30代までの人は、むりに糖質制限をしないほうがよいのです。

 

「ご飯やイモ類、根菜、果物など糖質の多いものを一切とらなければ、他は何を食べてもよい」という手軽さに魅力を感じ、一度はとり組んだ人も多いと思います。

でも、若い人ほど糖質制限は続けるのが難しいのです。身体が糖質を欲しているからです。

若い人が糖質制限実施中に、「気がついたら、挫折していた」というのは自然の現象ともいえるのでしょう。

智久
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ポイント

・30代まではむりな糖賞制限をしてはいけない。

ですから、私は若い人がダイエット目的で糖質制限を実践する場合、多少は糖質を食べてもよい「ゆるい糖質制限」をおすすめしているのです。

 

50歳になったら「長生きエンジン」に替えていく

加齢とともに身体に起こる変化

加齢とともに、私たちは身体に明らかな変化を感じるようになります。

40代の人は、30代までの身軽さが失われていることや、ちょっと食べすぎるとたちまち体重が増え、なかなかやせられないジレンマを感じているでしょう。

更年期を終えた人は、もう若いとはいえない、疲れやすい身体となんとか折りあいをつけながら、日々生活しているのだと思います。

更年期を過ぎると老いが急激に進んだように感じるのは、身体をつくる細胞や臓器の劣化が進み、ホルモンの減少も生じるためです。

これにともない、生殖機能や筋肉細胞も衰えていきます。

皮膚の老化も進んで、外見が急に老け込んだようにも感じるでしょう。

生殖機能や筋肉細胞、皮膚細胞はいずれも解糖エンジンに主なエネルギー供給を頼っているものたちです

まずは、この変化を客観的に認識することです。

身体は若いころとは違ってきています。かつてと同じ食生活を続けていては、健康ではいられません。しかも、太りやすくなります。

30代のころと同じように食べていると太ってしまうのは、瞬発的な動きが減ってエネルギーの消費能力が落ちてしまっているためなのです。

 

やせやすく太りにくい身体をつくるポイント

では、50歳以降の人が、やせやすくて太りにくい、健康な身体を築くには、どうするとよいのでしょうか。

持続的でエネルギーの産生効率のよいミトコンドリアエンジンをもっと意識して働かせることです。

これを長生きエンジンとも呼びます。

ミトコンドリアを持ったことで、生物は膨大なエネルギーを持続的に産生できるようになり、飛躍的な進化を遂げました。

遺伝子の詰まった核を細胞内に持ち、細胞分裂をくり返し、さまざまな多細胞生物へと複雑に進化しました。

その一種が私たち人類なのです。

50歳を過ぎたら、このミトコンドリアエンジンを主体に働かせることが、やせやすく太りにくい身体をつくるポイントになります。

40~50歳以降の人が健康的にダイエットするにはミトコンドリアエンジンの燃焼効率を高めるのがいちばんです。

 

 

ポイント

・若い頃と同じ食生活を続けてはいけない

・50歳を過ぎたらミトコンドリアエンジンを主体に働かせることが、やせやすく太りにくい身体をつくるポイント

参考記事:人間のエネルギー源は解糖系からミトコンドリア系へ移行するとは?

50代の糖質制限で得られるメリット

「ミトコンドリアエンジン」に替えると、体脂肪が落ちやすくなる

 エネルギー産生の主体をミトコンドリアエンジンに切り替える方法は、とても簡単です。

糖質制限をするとよいのです。

 


糖質とは、「炭水化物-食物繊維=糖質」。炭水化物とは栄養学的にいうと、糖質と食物繊維をあわせたもの。
主に、主食となるご飯やパン、麺類などに豊富です。
そのため、主食をそのまま炭水化物と呼ぶこともあります。

炭水化物の多くは、腸でブドウ糖へと分解され、全身の細胞に送られます。

すると、解糖エンジンが瞬発的に動きます。

しかし、解糖エンジンは1分子のブドウ糖から2ATPしかエネルギーをつくれない、燃費の悪いエンジンです。

しかも、最古の時代にできたエネルギー生成系で、いってみればアナログ式です。

 

長生き(ミトコンドリア)エンジンに切り替えていきたい世代の人が、ブドウ糖を必要以上にとり続けてしまうと、解糖エンジンが動きすぎ、ミトコンドリアエンジンの働きに鈍りが生じます。

 

ミトコンドリアエンジンは、新時代にできた高性能のエネルギー生成系です。

ただ、高性能ゆえに、働きを邪魔されることに弱いのです。

しかも、解糖エンジンを働かせすぎて、ミトコンドリアエンジンを十分に動かしていないと、働きを休んでいるミトコンドリアから数をどんどん減らしていきます。

こうなると、ますますエネルギーの産生効率が落ちることになるのです。

 

人の身体とはよくできたもので、生命活動に重要な部分からエネルギーを優先的に供給するようできています。

エネルギーがたりなければ、生命にかかわらない部位への供給は後回しにされます。

「疲れた」「動きたくない」「眠気がとれない」など、行動を制限するような症状が起こるのは、身体が省エネ状態に入っているためです。

でも、ミトコンドリアエンジンを活発に動かせるようになれば、膨大なエネルギーを持続的に生み出せ、脂肪の燃焼率も高くなり、体脂肪が落ちやすくなるのです。

ポイント

・疲れが取れないのは、 ミトコンドリアエンジンの動きが邪魔されているから

・ミトコンドリアエンジンを活発に動かせるようになれば、体脂肪が落ちやすくなるのです。

 

内臓脂肪が簡単に落ちる

糖質は肥満に直結しやすい

日本糖尿病学会は、1日の摂取エネルギーの約6割を炭水化物からとるよう指導しています。

でも、若い人はともかく、50歳を過ぎて炭水化物をそんなにとっていたら、老化のスピードを速めます。

太りやすくもなります。

太れば病気が起こってきます。

肥満はがんや糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞など生活習慣病の最大のリスクファクターです。

従って、50歳を過ぎて炭水化物をそんなにとるのは、よくありません。

ではなぜ、炭水化物のとりすぎが肥満へと結びつきやすいのでしょうか。

摂取した炭水化物の多くは、小腸でブドウ糖へと分解され、全身の細胞へと運ばれてエネルギー源になる一方、肝臓へと送られます。

消費されなかったぶんは、グリコーゲンになって蓄積されます。

グリコーゲンはブドウ糖が何個も連なった形をしていて、貯蔵用多糖とも呼ばれています。

これは、筋肉にも蓄えられます。

それでもあまってしまったブドウ糖はどうなるでしょうか。

肝臓や脂肪細胞に中性脂肪となって蓄えられることになります。

この中性脂肪が内臓脂肪の正体です。

皮下脂肪は「定期預金」、内臓脂肪は「普通預金」

内臓脂肪とは、おなかの臓器まわりについた脂肪です。

この脂肪は主に炭水化物の食べすぎで増えますが、半面、エネルギー源として使われやすい性質を持ちます。

食事制限をすればエネルギー源としてここから消費されていきます。

身体に蓄えられる体脂肪には、内臓脂肪と皮下脂肪があります。

皮下脂肪は、皮膚と筋肉の間の皮下組織に蓄えられる脂肪のこと。

外からの衝撃をやわらげる働きや寒さに対応する役割も担っています。

皮下脂肪を減らすには、食事の節制のほか、有酸素運動と筋肉トレーニングをバランスよく行う必要があります。

一度蓄えられた皮下脂肪を減らすのは大変です。

こうした性質から皮下脂肪はよく「定期預金」とたとえられます。

一方の内臓脂肪は「普通預金」。

内臓脂肪は日常的に行われるお金の出し入れのように、簡単に増えもすれば、食事制限によって簡単に落とすこともできます。

その減量効果のとくに高いのが、糖質制限なのです

今日から炭水化物のとりすぎを改めれば、数週間後には効果を感じられるというほど、内臓脂肪は減らしやすい性質を持っています。

 

ポイント

糖質制限なら内臓脂肪を簡単に落とせて、ポッコリお腹を改善できる

 

糖質制限と「脳の働き」の関係

糖質制限すると、脳の働きがよくなる

ケトン体とは

「ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源。だから、糖質制限をすると脳はエネルギーを得られなくなり、働きが悪くなったり、頭がボーツとしたりする」と解説する人がいます。

これは一昔前の栄養学ともいえるでしょう。

 

 

脳のエネルギー源は、ブドウ糖だけではありません。「ケトン体」も使うことができます。

 

 

 

しかもケトン体は、体内のあらゆる細胞にとって、ブドウ糖に比べてはるかに活用しやすいエネルギー源になるとわかっています。

糖質制限によって血液中のブドウ糖の量が減ると、身体に蓄えられた中性脂肪が分解されてエネルギー源として使われるようになります。

ケトン体はその際につくられる化合物のことです。

 

ケトン体の働きで認知症予防できる

このケトン体は、脳の神経細胞にとっても、有川なエネルギー源です。

生命と思考のコントロールセンターである脳には、「血液脳関門」が備わっています。

これは、脳に有害物質が入り込まないよう厳重に管理された関所のようなもの。

関所を通過できるものだけが、脳の栄養源になれます。

プドウ糖と同様にケトン体も「血液脳関門」を通過できるのです。

しかも、脳はケトン体を積極的に利用しているときのほうが、働きを活性化させることがわかっています。

ですから、「炭水化物をとらないと、頭が悪くなる」と心配する必要はありません。

 

脳の神経細胞のエネルギー源になるケトン体はβ‐ヒドロキシ酪酸という種類です。

この化合物には、抗酸化作用があります。

人体を老化に導き、脳細胞を老化させるのは、酸化です。

酸化した脳細胞が増えると、認知症を起こしやすくなります。

β-ヒドロキシ酪酸には、脳細胞を酸化から守る作用があります。

つまり、脳にケトン体を送ってあげることは、認知症予防にもなるのです。

 

ケトン体をつくり出すためには、

第一に糖質制限をすること。

第二に、間食などせず、空腹の時間帯をしっかり設けることです。

空腹の状態が長く続くと、脂肪の代謝が活発になってケトン体の産生量を増やせるのです。

 

ポイント

脳をクリアにしたいなら、糖質制限で、ケトン体をつくり、空腹の時間帯をしっかり設ける

 

糖質制限で発生する「ケトン体」は危険ではない

危険なのは「糖尿病ケトアシドーシス」

ケトン体を「危険な物質」と説明する医療関係者が大勢います。

糖尿病ケトアシドーシス」と重ねてしまうからでしょう。

人の血液は、酸性とアルカリ性のバランスのなかで、通常、PHが7.4になるよう保たれています。

ところが、なんらかの理由でバランスが崩れ、酸性に傾くことがあります。

この状態を「アシドーシス」といい、細胞にとって異常事態です。

急激にこの状態が生じると呼吸が抑えられ、悪心、嘔吐、腹痛などの症状が現れます。

悪化すれば意識障害や昏睡を引き起こすこともあります。

糖尿病ケトアシドーシスは、インスリンの働きの欠乏によって生じます。

 

糖質制限食によってインスリン抵抗性は生じない

インスリンは、ブドウ糖を細胞にとり込むためのホルモンです。

これがすい臓から分泌されると、血中のブドウ糖の量(血糖値)が下がります。

大量のブドウ糖を摂取すると、インスリンの分泌量もいっきに増えて、今度は低血糖になります。

低血糖も身体にとって大変な異常事態で、身体は血糖値を上げようと働きます。

その際に、血糖値を上げる作用のある多くのホルモンが一度に分泌されます。

こんなことをくり返すとやがてインスリンの作用が欠乏します。

これを「インスリン抵抗性」といいます。

糖尿病ケトアシドーシスが生じるのは、インスリン抵抗性が起こっているときです。

インスリンの働きが欠乏してしまうと、脂肪からケトン体が多くつくられます。

ケトン体は酸性のため、血液も急速に酸性に傾きます。

しかも、インスリン抵抗性が生じているので、高血糖の状態が改善されません。

糖尿病ケトアシドーシスは、この重複する状態のなかで起こるのです。

 

糖質制限によって生じるケトン体は危険ではない

一方、糖質制限によって血液の酸性度が一時的に高くなっても、身体には体内環境を常に一定に保とうとする「ホメオスタシス」の働きがあります。

この働きによって、血液の状態はまもなくもとの状態に戻ります。

炭水化物などを食べていないのでインスリン抵抗性が生じる心配もなく、高血糖という異常事態も起こりません。

よって、糖質制限が直接の原因となり生命の危険にさらされることはないのです。

 

ポイント

インスリンの働きを悪化させることこそ全ての元凶、「ケトン体は危険な物質」ではない

ケトン体は危険な物質ではなく、人体のエネルギー源であり、必要なものです。ケトアシドーシスとケトーシス(生理的なケトン体増加)は原因・過程が異なっています。

糖尿病ケトアシドーシスはインスリン作用不足による全身代謝の異常により起こるものであり、ケトン体は結果として増加しているにすぎません。

またケトン体は脳の栄養になることもわかっています。

参考記事:糖質制限の進化版ケトジェニックダイエット!ケトン体回路を回す4つのルールと効果

 

糖質制限の健康効果

身体の老化のスピードをゆっくりにする

50歳を過ぎて糖質ばかり摂りすぎると、体内が糖化し、それに伴って酸化も促進されます。

糖化と酸化は老化の元凶です

加齢とともに身体が老化するのを完全には止められません。

でも、そのスピードをゆるやかにすることはできます。

50歳を過ぎた人が糖質制限をすると、老化のスピードをゆっくりにできます。

活性酸素の発生量を抑えられるからです。

 

糖質制限は内臓脂肪を効率的に落としながら老化も防げる画期的なダイエットなのです。

多くの活性酸素は、ミトコンドリアから発生します。

私たちが呼吸でとり込んだ酸素の90パーセント以上はミトコンドリアでエネルギーをつくることに使われますが、

そのうちの0.1~0.2パーセントほどが活性酸素に変わります。

解糖エンジンが動きすぎてミトコンドリアの働きが邪魔されると活性酸素の発生量はそのぶん多くなります。

通常、「活性」というと、働きを活発にするというプラスの意味で使われるでしよう。

しかし、活性酸素の場合はまったく反対です。

酸素より酸化力が強くなることから「活性酸素」と呼ばれるのです。

たとえばリンゴは、酸素にさらされると赤茶に変色します。

油は黒く、いやなにおいを放ちます。

鉄は、長期間放置しておくと赤茶色になり、ボロボロと崩れます。

これらは、すべて酸化です。

酸化とはサビることであり、もとの状態が大きく損なわれるほど劣化することです。

老化とは酸化であり、体内で進むサビなのです。

人の体内では、それよりもずっと強力な酸化が活性酸素によって引き起こされ、老化や病気をつくり出していくのです。

人体がミトコンドリアにエネルギー産生を頼っている以上、活性酸素の発生をゼロにはできません。

でも、活性酸素の発生量は糖質の摂取量によって異なってきます。

糖質制限をすると、体内の余分な糖が酸化することなく、身体を若々しく保てます。

ポイント

老化とは体が酸化して起こるサビである

糖質制限で老化スピードを遅くできる

 

がん細胞が成長しにくくなる

人の寿命が長い理由

日本は世界有数の長寿国です。

厚生労働省が公表した簡易生命表によれば、2017年の日本人の平均寿命は女性が87.26歳、男性が81.9歳でした。

生殖能力を失ったのちも、これほど長く生き続けられる動物は、人間だけです。

生物の世界では、生殖能力を失ったら死を迎えるのが自然の摂理です。

たとえば、チンパンジーのメスは、生理が終わるとまもなく死んでいきます。

動物実験で使われるネズミ類も、生殖能力を失えば死にます。

鮭も産卵を終えたらみな命を落とします。

人間だけが自然の摂理に反し、生殖能力を失ったのちも倍近い歳月を生き続けます。

理由は、医療の発展や栄養の充実、整った生活環境などにあるのでしょう。

ただ、それ以上に重要なのは、人がミトコンドリアエンジンを上手に動かせることにあることでしょう。

それだけに、ミトコンドリアの働きを無視して糖質をとり、太ったままでいるのは人間としてもったいないことです。

がん細胞は糖質が好物

「がん細胞は、先祖返りした細胞」と新潟大学教授の故安保徹先生はよく話していました。

昔々、私たちの祖先である原核細胞は、無酸素と低温の環境に生きていました。

そんな過酷な環境のなかにあってもさかんに血管をのばし、栄養をとっていた細胞があります。

それが私たちの体内で発生するがん細胞だというのです。

がん細胞は、解糖エンジンにエネルギーの供給を頼っています。

それは、がん細胞は糖質を餌にしているからです。

糖質制限でがんを防げる

しかも、ミトコンドリアの働きが抑制される状況がつくり出されると、がん細胞は増殖力を高めます。

そのため、50歳を過ぎると、がんの罹患率が高まります。

更年期を越えて長寿期に入ったというのに、若いころのままの食生活を続けて解糖エンジンを働かせすぎてミトコンドリアの働きを抑制してしまうと、がん細胞の増殖力を高めることになるためです。

がんの原因の35パーセントは肥満と関連していると報告されています。

とくに大腸がん、胆嚢がん、膵臓がん、子宮がん、腎臓がんなどは肥満の影響を受けやすいとされています。

糖質制限で肥満を改善する意義は、がんを防ぐことにもあるのです。

ポイント

50歳を過ぎて糖質を摂りすぎると癌になりやすい

糖質制限で肥満を改善するとがんを防ぐことにつながる。

身体の「糖化」を止められる

糖化とは

糖質のとりすぎがよくないのは「糖化」を引き起こすためでもあります。

糖化とは、たんぱく質と糖質が結びつき、たんぱく質が劣化する反応をいいます。

 

私たちの身体は、大半がたんぱく質でできています。

食事からとり込んだ糖質が身体のたんぱく質に結びつくと、身体の熱によって糖化が進みます。

そこから、大量の悪玉物質がつくられることになり、さまざまな弊害をもたらすのです。

AGE(終末糖化産物)は老化の元凶

それがAGE(終末糖化産物)で、活性酸素をはるかにしのぐ老化の元凶とわかってきました。

AGEになる前の段階であれば、糖化したたんぱく質もまだもとに戻ります。

それには、血糖値を下げることが欠かせません。

高濃度の糖にさらされることで、糖化が進んでしまうからです。

 

身体の糖化を止めることができる

身体の糖化を止めるには、糖質制限をすることです。

しかし、いったんAGEまで糖化が進んでしまうと、もとの正常なたんぱく質に戻らなくなります。

しかも、べったりと組織に入り込んでしまい、なかなか排出されなくなります。

そうして、いたるところで老化を引き起こし、時間をかけてボロボロにしていくのです。

この状態は「スローミイラ化」とも呼ばれています。

AGEの害を受けやすいたんぱく質の一つは、コラーゲンです。

コラーゲンは体内の全たんぱく質のおよそ30パーセントを占め、私たちの体型を保っているものです。

このコラーゲン線維の間にAGEが入り込んでコラーゲン同士を結びっけると、弾力や張力が失われていきます。

こうなると身体がたるんでしまいます。

皮膚の約70パーセントはコラーゲンからつくられていて、ここにもAGEが入り込めば、シワやたるみが目立ってきます。

また、血管もコラーゲン線維からなります。

 

血液中に糖質が大量に流されると、そのぶんAGEの発生量も多くなり、血管の劣化が進むことになります。

骨も乾燥重量の約半分はコラーゲン線維であり、AGEが発生すると骨の強度が低下します。

糖質を多くとる人ほど、こうした老化現象が急速に進むことになります。

ポイント

糖質を多くとる人ほど、糖化が進み老け込みやすい

糖質制限で身体の糖化を止めることができる

 

「カロリー制限」は、やってはいけないダイエット

だれもが一度はチャレンジしたことのあるダイエットといえば、カロリー制限でしょう。

でも、これはやってはいけないダイエットです。

「カロリー理論」は当てにならない

カロリーとは熱量の単位で、その食品をとると体内でどのくらいのエネルギーを産上生するのか数値化したものです。

 

食事からとる摂取エネルギーが、身体が一日に消費するエネルギーを下回れば、計算上は体重が減っていくことになります。

しかし、これはあくまでも理論にすぎません。

実際には、計算したように体重は減っていきません。

カロリーとは、基準を示すだけの単なる数字にすぎないからです。

人の身体には個体差があり、エネルギーの消費のされ方は人によって違うのです。

しかも、カロリー制限ダイエットでは、食品のよしあしをカロリー値によって見分けます。

これが健康によくありません。

参考記事:肥満の本当の原因は?ダイエットにカロリー計算は必要ないとは?

 

「カロリー制限」が健康に良くない理由

栄養バランスを崩しやすい

理由の第一は、健康増進に必要な食品も、カロリーが高ければ食べ控え、カロリーの低いものばかり食べるという不健康な食べ方が起こってくることです。

栄養バランスを崩しやすいのです。

 しかも、人工甘味料などを使って「ゼロカロリー」とうたった商品を好む人が多くなります。

人工甘味料は化学合成品であり、摂りすぎると活性酸素を発生させる原因になります。

このように、食品をカロリー値で選別する習慣は、栄養不足を引き起こし、老化をうながし、体調を崩す原因になってしまうのです。

 

ストレスがたまる

理由の第二は、「肉などのカロリーの高い食品は、食べてはいけない」と考え、本当においしいものを食べられなくなるからです。

また、食事にカロリー計算が入ってくると、食べる行為がとたんにお勉強になってストレスが生じます。

 

ストレスを感じると、人間の身体は脂肪をため込むようにできています。

しかも、ストレスは脳の働きを狂わせ、食欲を増進させます。

食事に「がまん」を持ち込めば、リバウンドは避けられなくなるのです。

ポイント

カロリー制限は健康に良くなく、リバウンドも必至

 

 

本当は身体に良い肉の健康効果

 

ダイエット中だからと、肉を控えてはいけない

肉を食べなければ、人間の身体は健康を維持できない。

ダイエットを考えたとき、多くの人が真っ先に控えるのが、肉です。

肉は、カロリー値が高いからです。

しかも、肉はコレステロール量が多いため、健康診断によってコレステロール値が高くなると、「肉を控えなさい」と栄養指導されます。

コレステロールが動脈硬化をうながし、心筋梗塞や脳梗塞の原因になると考えられているからです。

そのため、「肉は健康に悪いのではないか」と思う人もいるでしょう。

しかし、肉を食べなければ、人間の身体は健康を維持できない

これが事実です

そもそも、肉の持つコレステロールは人体に欠かせない脂質です。

私たちの身体は、約37兆個もの細胞からできています。その細胞一つ一つを包む細胞膜の材料にコレステロールが使われます。

このため、コレステロールが不足すると、細胞膜を丈夫に保てません。

弱い細胞膜では、活性酸素を浴びた際に劣化しやすくなるのです。

また、男性ホルモンや女性ホルモンはコレステロールを材料につくられます。

50歳を過ぎたら、なおのこと肉が必要になる

性ホルモンは、若いころには性的魅力を高め、生殖機能に必要な分泌物として働きます。

ただ、更年期を境に分泌量は著しく低下します。

だからといって必要でなくなるわけではありません。

性ホルモンは、若々しさや活動力、意欲を高める働きもあるためです。

そのため、50歳以降の人がコレステロールを不足させると性ホルモンが枯渇し、「やる気が出ない」「疲れがとれない」「気持ちが沈む」などの症状が出てきます。

こうしたことから、50歳以降の身体はなおのことコレステロールを必要とします。

コレステロールは生命の維持に欠かせない脂質であるため、実は肝臓で8割がつくられていて、食事からの摂取分は2割にすぎません。

食事での摂取量より、肝臓での産生量に血中濃度は影響されやすいのです。

50歳を過ぎるとコレステロール値が高くなるのは、健康長寿のために身体が必要としている現れです。

反対に、身体が欲しているのに肉を控えてコレステロールの摂取量を減らすと、肝臓の働きを増やして疲れさせます。

ですから、「太るから肉を食べない」という選択をしてはいけません。

 

肉が腸の中で腐敗しやすい物質であることは確かなことです。

腐敗菌である悪玉菌は、動物性の脂肪やタンパク質が大好物だからです。

毎日のように頻繁に肉を大量に食べていると、腸内で悪玉菌が大繁殖して、毒性物質をつくり出します。

この毒性物質が体内に入り込むと、内臓諸器官の細胞を傷つけ、がん細胞を生み出したり、老化を促進したりする原因になります。

しかし、週2回、すなわち3日に1度くらいの頻度であれば、腸を汚す心配はさほどなくなります。

なおかつ、ステーキはたっぷりの野菜と一緒に食べていれば、悪玉菌が異常に繁殖する心配はまるでなくなります。

腸内細菌たちにとって最大のごちそうとは、野菜に含まれる食物繊維だからです。

 

ポイント

「ダイエットのために肉を食べない」は間違い

 

日本人の寿命がのびた理由は、肉食にあり

昔の日本人が食べていたのは玄米や雑穀

「昔の日本人は、お米を中心とした一汁一菜が基本。それでも、数十キロもある鎧兜を身につけて闘い、重労働の百姓仕事を行えるほどスタミナがあった」と、よくいいます。

「肉は健康悪」という理論を展開する人たちがたびたび口にする言葉です。

たしかに、昔はそうでした。

 

ただし、スタミナの強かったかつての日本人が食べていたのは、今のような白米ではなく、玄米や雑穀です。

玄米や雑穀などの全粒穀類は、第一に食物繊維が豊富です。

これで腸が鍛えられます。

また、ミトコンドリアエンジンを効率的に動かすために必要なビタミンやミネラルも豊富です。

ミトコンドリアエンジンの働きには、ビタミンB群や鉄などのミネラルが欠かせません。

全粒穀類を食べるとスタミナがつくのは、エネルギーの産生量が増えるからです。

昔は人生30~40年と短命だった

ただ一方で、人生30~40年と短命だったのも事実です。

乳幼児期の死や感染症死、そして戦死が多かったことも大きな理由でしょう。

それ以上に寿命を縮めたのは、肉などの動物性たんぱく質の摂取量が極めて少なかったことに原因があります。

いくら玄米を食べていても、一汁一菜という炭水化物と野菜ばかりの粗食を生殖能力を失ったのちも続けていては、太る心配はないとしても、健康は保てないのです。

平均寿命が50歳を超えたのは、戦後になってから

日本人の平均寿命が50歳を超えたのは、戦後になってからです。

もっとも古い統計では、明治24~31年の平均寿命は男性42.8歳、女性44.3歳でした。

それが戦後、1947年に男性は50.6歳、女性は53.96歳になります。

その後、寿命はだんだんのび、1970年には日本が世界一の長寿国に躍り出ました。

現在では「人生100年時代」ともいわれ、日本人は長命の民族というイメージがあります。

でも実は、日本人の平均寿命がのびたのは、歴史的にごく最近なのです。

その最大の働き手となったのが、肉食であることはまちがいありません。

 

日本の経済が豊かになり、肉や魚、卵などの動物性たんぱく質が毎回食卓に並ぶようになりました。

この時期と、平均寿命がのびた時期は、ぴったり重なるのです

 

 

ポイント

「肉は健康悪」は、大きな間違い、肉食で日本人の寿命が延びた。

 

糖質制限すれば、肉を食べても体重は減っていく

「新型栄養失調」とは

肉を控えると健康を壊しやすくなるのはたんぱく質が不足するためです。

今、高齢者の「たんぱく質エネルギー栄養障害」が問題です。

「新型栄養失調」ともいいます。

栄養失調というと、食事がたりなくてカリガリにやせている状態をイメージします。

でも、新型栄養失調はたった一つの栄養素、たんぱく質の不足によって起こります。

肥満の人も、毎日3食おなかいっぱい食べている人も、たんぱく質が不足すれば、新型栄養失調になってしまうのです。

現在、70歳以上の5人に1人が新型栄養失調になっていると報告されています。

この状態が怖いのは、命を縮める危険性が高いことにあります。

新型栄養失調を調べるには、血液検査で血清中のたんぱく質の一種「血清アルブミン」の値を診ます。

血清中にはいくつかのたんぱく質が含まれますが、血清アルブミンの含有量がもっとも多く、約6割を占めます。

この値は食事のたんぱく質の摂取量に敏感に反応します。

そのため、たんぱく質の栄養状態を表す基準とされるのです。

新型栄養失調には、血清アルブミン3.5㎎/dl以下の人が診断されます。

この数値を下回ると、高齢者のなんと約半数が1年後に亡くなっているとも報告されています。

しかも、認知症や寝たきりにもなりやすくなることもわかっています。

反対に、4.2㎎/dl以上ならば、1年後に病気で亡くなる高齢者は少なくなります。

 

たんぱく質は、身体の根本となる栄養素

脳細胞も血管も血液も、すべての臓器も、たんぱく質を主な材料としています。

身体を病気から守る免疫細胞も、生命の設計図となるDNAも、たんぱく質からつくられます。

体内環境を整えるすべてのホルモンも、身体を支える筋肉も、たんぱく質が不足しては満足につくれません。

せっかくダイエットしても、寿命を縮めてはもともこもないでしょう。

糖質制限をすれば、しっかり肉・卵・魚などのたんぱく質をとっても大丈夫。

内臓脂肪はきちんと減っていきます。

ポイント

肥満の人も、タンパク質が不足すれば ”栄養失調”

 

「糖質を減らせばいい」というものではない

藤田式は一般的な糖質制限と同じではない

糖質制限ダイエットは、とても人気にある食事療法です。

糖質の摂取量をできるだけ減らせば、肉や卵、魚、乳製品などはいくらでも食べてよい、というわかりやすさがあります。

そうした一般的な糖質制限の方法と藤田先生の方法は、考え方が似ていますが、まったく同じではありません。

一般的な糖質制限の方法は、糖質の摂取量を減らせば減らすほど効果を得られるとしています。

たしかに糖質の摂取量を減らせば減らすほど脂肪の落ちるスピードは速くなるのですが、身体に与える負担もまた大きくなりかねません。

なぜでしょうか。

健康に不可欠な栄養素まで制限してしまう

糖質制限をすると、ご飯などの炭水化物をとらないぶん、たんぱく質の摂取量を増やす必要があります。

これは先はども述べたとおり、大切なことです。

ただ、たんぱく質には、メチオニンという必須アミノ酸が多く含まれます。

たんぱく質は、腸のなかでアミノ酸に分解されます。

人の体内で使われるアミノ酸には20種類あります。

このうち、体内で合成できず、食事からとる必要のある9種類のアミノ酸を必須アミノ酸と呼びます。

必須アミノ酸の一つであるメチオニンは、美白に働く成分や、エネルギー産生にかかわる物質の材料になるなど、重要な役割を果たしています。

このメチオニンは、腸のなかでホモシステインという物質にいったん変わってから、再びメチオニンに戻ります。

その際、ビタミンB₆やビタミンB12が必要となります。

ところが、これらのビタミンB群が不足すると、ホモシステインがメチオニンに戻れなくなり、ホモシステインの血中濃度が上がってしまいます。

こうなると、体内で炎症が生じやすくなるのです。

血管で炎症が起これば、動脈硬化が進み、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まります。

しかも、ホモシステイン値の上昇は、脳への影響が大きく、認知症のリスクを高めるとも報告されているのです。

 

ですから、納豆や豆腐などの大豆食品も含めて、肉や卵、魚、乳製品などの摂取量を増やしたら、そのぶん、ビタミンB群の摂取量も増やす必要があります

ビタミンB12は魚介類やレバーなど、葉酸は緑黄色野菜やレバーなど糖質の少ない食品に多いのですが、糖質の摂取量を減らせば減らすほどは、干しシイタケや切干大根、ニンニク、カボチャ、サツマイモなどにも含まれます。

これらは糖質が豊富で、一般的な糖質制限では控える食品の対象とされます。

 

糖質制限ばかりに目が向いてしまうと、健康に不可欠な栄養素まで制限してしまうという困った問題が起こってきてしまうのです。

これは、身体にとって決してよいことではありません。

 

このように、糖質制限もやりすぎると栄養のバランスが悪くなり、健康維持に必要なビタミンやミネラルを不足させやすくなってしまいます。

 

藤田式糖質制限は「ほどほどに行う」

過ぎたるは猶及ばざるか如し」との言葉があるように、なにごとも大事なのは「ほどほどに行うこと」。

藤田先生のすすめる糖質制限の方法は、ミトコンドリアエンジンをよく働かせることが目的なので、厳しさも難しさもありません。

白米やパン、ラーメン、パスタ、うどん、砂糖、お菓子類など白く精製された炭水化物を控えればよいだけだからです。

 

ポイント

藤田式糖質制限は栄養のバランスを見ながら「ほどほどに行うこと」

健康維持に必要なビタミンやミネラルを不足させない

 

 

まとめ

いかがですか、糖質制限がなぜ身体に必要なのか」についていろいろ書いてきましたが、ご理解いただけましたか。

糖質制限はダイエット効果だけでなく、様々な健康効果や老化予防のほか、脳の働きが良くなり、がんや認知症までも予防にもなるんですよ。

特に50歳を超えたら是非実践すべき事項だと言えるでしょう。

 

これまでの一般的な糖質制限は、「糖質を制限すること」のみが強調される結果、健康に必要な、ビタミンやミネラルなどの栄養素が不足してしまうリスクがあります。

 

それに対し、藤田先生の糖質制限では

過ぎたるは猶及ばざるか如しとの言葉があるように、糖質制限は「ほどほどに行うこと」を旨とします。

具体的には、白米やパン、ラーメン、パスタ、うどん、砂糖、お菓子類など白く精製された炭水化物を控えればよいだけです。

 

そして、「糖質以外の栄養素」はバランスよくしっかり摂ることを強調されてます。

 

とは言え、「糖質以外の栄養素」をバランスに注意し、しっかり摂るというのも言うのは容易ですが、継続実践するのは結構むつかしいところがあります。

食事だけではこれを実現できない場合もありますね。

そんな場合、手っ取り早い方法としてサプリメントや補助食品を利用するやり方も有効な方法です。

 

食事でとりにくい栄養素は、サプリや補助食品で手っ取り早く補うことをお勧めします。

 

特にダイエット目的であれば、痩せやすく太りにくい腸内環境をつくる腸内フロラーサプリがお勧めです。

 

私のおすすめサプリメントはこちらでご紹介しています。

 

 

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ダイエットアドバイザー藤田智久でした。